【TRPG】ルールブック未所持の話
- jusui
- 2018年11月3日
- 読了時間: 4分
更新日:2018年12月3日

TRPGのルールブック未所持のままで何度も遊んでいる人を問題にしている人が沢山居るみたいだけれど、この話ってそんなに大騒ぎする様な事ではないと考えています。
今回の問題は主に2つの部分が争点になっているようですね。
1つは、オンセという、システム本をその場で見せられない環境に起因している部分。
2つ目は、何度も遊んでいるのにシステムを買わないという部分ですね。
※一部に『永久に買う必要が無い』的な主張をしている方も居るようですが、
社会常識の外側に居る方達の意見は無視します。
1つ目に関しては、オンセをやらない俺には、詳しい流れや状況は解らないので、
実際に会ってセッションをする環境下での、2つ目の問題に関して書こうと思います。
最近はオフと呼ばれる実際に集まってのセッション。
集まりの形態は大きく4種程ありますよね。
①友人で集まって遊ぶ
②サークルのセッション会
③カフェやゲームスペースで遊ぶ
④イベントやフリーコンベンション
①はメンバーによると思いますが、②~④ならほぼ、初心者対応卓が有るので、システムは未所持でも問題無いと思います。
システムには合う合わないが有るので、理想としては別々のGMで2・3回は遊び、
楽しいと思えばシステムを買えばいいと思います。
TRPGの一部のシステムは読み物としても素晴らしい物もありますが、
やはりシステムは遊んでこその物なので、色々なGMさんと遊んで決めて欲しいですね。
他者の迷惑を省みない利己的な価値観や行動、
やる気の無さに起因する怠惰故の能力の欠如まで『多様化』という言葉で問題視を避ける昨今では、
この手の事案に関する、万人への十善の解決策は難しいと思います。
ですが、個々人の範囲であれば、
『確固たる信念』と『明確な意思表示』を持ってすれば、
充分に対応可能だと考えます。
解り易く書くと、
『○○回遊んでいるのに、システムを買わない方とは遊びません』と、
明確に宣言し、理路整然と対応すれば良いのです。
あちらが『買わない自由』を主張するならば、
こちらは『一定回数遊んでいて、これからも何度も遊ぶつもりなのに、システムを買わない人とは関わらない自由』で対応すれば良いのです。
これだけ話題になるのですから、未所持で遊び続けている方の中に、
自らそれを認めたり公言したりしている方が居るのでしょうから、
それを是とする方は関わらないという、明確な意思表示を皆が行えば、
遊んで貰えなくなった方達は、仕方なくシステムを買うか、
同じ価値観の者達と固まるので、結果として対外的にはトラブルが減ると思います。
システムを買わない方の中には、価格が高いという方がいるようですが、
そういう方は、過去に他者と関わりを持つ様な、何かしらの趣味を本格的に持った事が無いのだろうか?
他者と少なからず関わりを持つ趣味を大まかに幾つか上げると、
【スポーツ】(個人協議なら競争相手、団体協議ならチームメイトの居る物)
身一つで出来る様にも思えるが、
ちゃんと始めようとすれば、最低でも専用の靴やウェアが必要になる。
種目によっては、道具や場所代も掛かってくる。
【音楽】(演者側)
楽器にもよるが、入門用の物でもそれなりの値段がする。
1万円未満で始められるスタンダードな楽器はほぼ無いだろう。
練習するのに場所代も掛かり、録音や配信、作曲となれば天井は無い。
ちなみに、ヴォーカルは体しか使わないので金がかからないと思っている人がいるが、
そういう方が音楽の善し悪しを理解しているとは思えない。
文字が書けるからといって、誰でも作家になれる訳ではない。
【オンラインゲーム】(他者とコミュニケーションを取る物)
ゲーム機ならソフトと合わせて3~4万、
PCならその数倍は初期投資に掛るだろう。
テレビやモニターも含めると、かなりの額になる。
【習い物】
茶道、華道、書道、俳句、短歌、料理、舞踊や手芸等々。
○○道とか○○教室という類の場所で行われる習い事。
入会金や月会費、道具の購入等、少ない所でも1万円近い初期投資が必要となる。
いずれも、1万円以上の初期投資が当たり前の物ばかりだが、
それに比べれば、TRPGは1冊の本と数種のサイコロ、それと文房具が有れば始められる。
場所も必要だが、参加者の誰かの家でも問題無いので費用は掛からない。
その上、発想次第で無限に遊び続けられる。
それを考えれば、かなりリーズナブルな趣味だと言えるだろう。
※GMの苦悩や労力は、今回の話の中ではとりあえず棚上げしておく。
無料のコンテンツが溢れていますが、その何割かは作者への敬意など考えない物で、
善し悪しなどを語るのも時間の無駄に思える物も多い。
俺は、価格とは作者の『誇り』の形の一つであり、
買う側としては、作者に対する『敬意』の形の一つであると考えています。
作った者は自身の労力と思い入れに叶った価格を決めれば良いし、
買う側は最低限の敬意を払い、自分の感想を素直に言うと良いと思います。
無料で手に入る物に、本当の意味での『良質なモノ』は存在しません。
人生を死ぬまでの暇潰しにしたいのなら、無料のコンテンツで時間を無碍に過ごすのも良いでしょう。それも個々人に与えられた自由ですからね。
しかし、時間と労力を使い、苦悩や努力の末に、
誇りを持って世に作品を送り出している方達への敬意は忘れてはならない。
まあ、世の全員が敬意の何たかを少しでも理解していれば、
この様な話題が出てくる事は無いのだけどね。
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